くるま図鑑

東京都文京区千駄木にある、「絵画教室OZ」 現代美術作家・絵本作家の尾崎玄一郎が、アートを楽しみたいすべてのみなさんに向けて、アトリエで始めた集いの場です!

「はしれレッドくん」のくるま図鑑 3

僕が2014年に出した絵本「はしれレッドくん」に登場する車たちを紹介します。
今回は、名前はつけてないけれど愛すべきエキストラ(通行人)の車たちです。

bx_lancia

左から、フランスの車シトロエン・BX・GTI 16VALVE、イタリアの車ランチア・デルタ・インテグラーレ エヴォルツィオーネⅡです。

BXは僕の愛車です
憧れのカーデザイナー、マルチェロ・ガンディーニがデザインしたエッジの効いたボディと、エンジンをかけると車高がウィ~ンと上がる、油圧式サスペンションが特徴。
僕が乗り始めて22年、日本車とは違ってあちこち問題はありますが大切に乗っています。
ちなみに絵本「おしいれじいさん」の押入れの中にも、BXのミニカーを忍ばせてあります

インテグラーレは、ラリーのレース車両をマイナーチェンジさせた、走り屋を魅了させる車です。
かつて友人が乗っていて、見た目のゴツさに対し、アルカンタラという美しいスエード調シート生地の内装という対比が、今でも忘れられません。
BX、インテグラーレ共に、そもそものデザインが美しいベースにさらにデザインを施すという、神をも恐れぬ愛すべき車たちです。

  
bx_silvia_seisou
シトロエンを軸に、もう一枚。
上から清掃車、シトロエンBX、日産シルビア。

このシーンは、レッドくんが初めてショールームから出て公道を走り出す場面です。
働く車の清掃車を描き、これから関わる現実の社会を象徴しました。
清掃車のデザインの単純化がうまくいったと思います

シルビアも、むかし女友達が乗っていました。
僕はヨーロッパの車も好きですが、日本の車も好きです。
特にこのシルビアのような80年代のデザインがいいですね
どこへ出しても恥ずかしくない、美しすぎる日本の車の一台です!

「はしれレッドくん」のくるま図鑑 2

僕が2014年に出した絵本「はしれレッドくん」に登場する車たちを紹介します。
今回は、主役のレッドくんと親友になる「ブルーエ」です。

ブルーエ

モデルにしたのはフランスの車、ルノー・キャトル。
本来はもっと丸っこい形ですが、彼のアニキ的な存在を強調するため角ばらせたデザインにしています。

キャトルは小型ですが荷室が広い車で、1950年代からフランスの肉屋や花屋に人気の大衆車でした。
面倒見がいいブルーエにぴったりの車です。

ブルーエとレッド
実はこの「はしれレッドくん」は僕の小学生時代の思い出がテーマになっていて、何台かの車には実在のモデルがいます。
ブルーエのモデルは、宮崎くんという、優しく頭が良く頼りがいのある当時の友達。
小学生なのにKISSのコンサートに行ったりする大人びた少年で、僕の憧れの存在でもありました。
(ちなみに前回の記事のイエロンは、おしゃべりで商売上手な本宿くん。今頃はきっと実業家じゃないかなー!)


「はしれレッドくん」のくるま図鑑 1

僕が2014年に出した絵本「はしれレッドくん」に登場する車たちを紹介します。
今回は、主役のレッドくんと最初に友達になる「イエロン」です。

イエロンとこども

モデルにしたのはイタリアの車、アルファロメオ・ジュリア・スーパー。
ジュリアスーパーは、一見は木綿豆腐のような普通のセダンのように思われますが、角の面取りがいちいち凝ったデザインをしている、こだわってモデリングされたオシャレな車です。


イエロンふかん
そんなイメージのイエロンは、イタリアのスーツをぴしっと決めたような、ちょっぴりキザな車。
キザだけど、ショールームに来たばかりのレッドくんに、気軽に声をかけてくれるいい奴です。
お立ち台の上で、魅力的なポーズの仕方も教えてくれます
人間なら、まずモテるタイプですねー


このシリーズでは今後も、イエロン級の脇役車から、名前もないエキストラ車までご紹介していきたいと思います!

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