今日も透明水彩のコース上級者向け特訓の記事がつづきます
この授業は、いつもの絵画教室OZとは違ってちょっとキビシめですが、上級者向け特訓なのであしからず

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この日のモチーフはこんなかんじ


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いつものようにエスキースから始めます。
地味な作業ですが、これなしにいい静物画は描けないのです。


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モチーフセットのどこを切り取って画面に入れるか、とても重要です。
ぼくは一番重要だと思っています


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本画に入りました
まずはアタリをつけてください。
小さなエスキースを拡大するだけだとしても、一つ一つの形をいきなり描くより、画面全体にモチーフの配置としてうっすらと不等辺三角形を描くなどして、美しい配置のバランスを探すと良いですよ。


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まずは台の辺の傾きから描きましょう。これで絵のムードが決まります。


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形が美しくとれていますね。線もきれいです


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色付けです。
一色目を塗るときは、もっと高彩度になるよう絵の具をたっぷり塗りましょう。


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繊細な筆さばきで、キャベツの細部を描いています。


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背景や机の上の布が描かれていないのが気になります。


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今回一番ハッとさせられたことは、リボンの色を実際の物より華やかに描いてくれたことです。
ウレシイ!スゴク嬉しい
キャベツの陰の暗さを少しずつ描いていますが、もっと太い筆で大きく塗ってしまいましょう。


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とりあえず、全体が塗れましたね。


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ここで、僕が少し手を入れました。
立体感や陰など、暗い色をたくさん使って描き込みました


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最後の追い込みでリボンなどをさらに描き込んでいます。
とても良くなってきました


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今回のモチーフを上から見ると、こんなカンジ。
テーブルの奥行き、布の雰囲気を描くことが大切なことが分かるはずです。


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完成です。
構図はなかなか上手に決まっていますね
今回良かったのは、ビンのラベルをしっかりかけたこと。質感も少し出せたこと。
地面に落ちる影の色の変化を勉強できたと思います


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キャベツはなかなかですが、もっと描けたはずです。


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ビンはもっと暗い色を利用すれば光ります


ここからは持ってきてくれた宿題です。
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ビンのプロポーションがあと一歩!
キャップの部分はなかなか良いですね。
ビンの質感は、もっともっと出さないとだめですよ!


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この作品は、モチーフの配置などを工夫していてとてもいいですね。
でも、ダンボール箱が、逆パースなのが気になります。
主役のレモンがもっとフレッシュに見えると良いですね


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玉ねぎが今回一番良かった!
立体感がなかなか良く出ています


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タテの線が上下左右でもっと変化をつけよう!


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ポットもなかなか良いけど、重さも硬さもまだまだ。
途中段階に見えるかも。


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でも、いろいろな色を使えたのがとても良かった

今日の記事はこれにておしまい